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買う理由をつくる勉強会

AI学習会

理由がないと、
値下げでしか
売れない

みなさん!
商品・サービスを売ろう、売りつけよう、
としていませんか?

AI学習会

「買う理由をつくる勉強会」

売りたい商品・サービスが売れないのは、良くないからではなく、お客さんが選ぶ理由を持てていないから。今日はその「買う理由」の考え方を学び、AIを使って自分の商品の買う理由を見つけ、言葉にするところまで進めます。

講師:山口 対象:有形商品・無形サービスを販売する方 題材:売れている商品の販売ページの分析
01 悩み

「うちの方がいいに決まってる」のに、売れない

売り手なら一度は感じたことのある場面から始めます。

  • 自信があるのに、商品の良さが伝わらない
  • 熱心に話を聞いてくれていたのに、決まらない
  • 価格を見た瞬間、お客さんの表情が険しくなる
  • こだわりがあるのに、結局値段で判断される

今日の参加者のみなさんの商品・サービスでも、どれかに当てはまるはずです。まず一つ選んでおいてください。

02 核心

ヒット商品にあって、売れない商品にないもの

同じような商品・サービスでも、飛ぶように売れるものと、安売りしないと売れないものがあります。違いは品質や価格ではありません。

答え
それが「買う理由」です。

言い換えると「なぜ、あなたの商品を選ぶのか?」に対する、お客さん側の答え。

03 例題

2つのラーメン屋、どちらに入りますか?

A

「美味しいラーメンです!」

それ以上の情報はなし。

B

「美味しいラーメンです!」に加えて…

1日30食限定希少性 72時間仕込み手間・製法 TVで紹介第三者の評価 朝採れ地元野菜素材・産地

味・価格・サービスが同じでも、ほとんどの人はBを選びます。Bには選ぶ理由があるからです。Bは味を変えていません。すでにある事実を、お客さんが選べる形にして見せただけです。

ポイント:吹き出し一つひとつが「買う理由」の型になっています(小さい文字が型の名前)。この後の12の型につながります。

04 比較

理由がないと、「価格」が買う理由になる

良さが伝われば価格で比べられずに選ばれます。逆に理由がないと、お客さんに残る判断材料は値段だけになり、より安い商品が選ばれます。

買う理由あり買う理由なし
価格高くても売れる値下げしないと売れない
良さ伝わる伝わらない
お客の判断基準商品の良さ価格(安さ)
集まる客理想のお客さん安さを求める人
商談相談ベースで進む売り込みが必要
紹介されやすいされにくい

下3行は「専門性」を打ち出したときに得られる効果です。

05 型

買う理由の12の型

参考にした販売ページの内容を整理すると、買う理由のつくり方は大きく12の型に分けられます。自分の商品にどれが使えるかを探すチェックリストとして使ってください。各カードの「エピソードを見る」から、説明用のエピソードに移動できます。

専門性

「〇〇専門」と名乗るだけで、詳しいはずだと無意識に感じてもらえる。すぐに選ばれるようになる、最も強力な方法の一つ。

例:アウディ専門の修理工場、サロン専用の税理士、デスクワーカー専門の整体院
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ポジショニング(間隙戦略)

トップ企業が埋めていない隙間に立つ。後発でも選ばれる理由になる。

例:Netflixが業界トップを倒した話
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隠れた不安を解消する

お客さんが口に出さない不安を見つけ、それを解消することを理由にする。

問い:自分が大事だと思う強みは、お客さんにも刺さっているか?
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隠れた不満を見つける

既存の商品への不満から理由を作る。大規模調査より、本音を引き出す聞き方が大事。

例:P&Gのリサーチ法、イノベーションの9ステップ
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お客が本当に求めるもの

商品そのものではなく、お客さんが手に入れたい結果を売る。「ドリルではなく穴」のさらに先を考える。

問い:お客さんはこれを買って、何を片付けたいのか?
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素材・製法

何でできているか、どう作っているかを理由にする。大手ブランドの定番手法。

例:アイボリー石鹸、ダヴ、ラーメン屋Bの「72時間仕込み」
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商品以外で差別化

商品で差がつかない業界でも、売り方・対応・保証などで理由を作れる。

例:ガーナの露天商が値下げなしで行列を作った話
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業界の常識を破る

お客さんが密かに嫌がっている「業界の当たり前」をやめることが理由になる。

例:価格交渉がなくなった配管業者
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価格で理由をつくる

安売りではなく、価格の組み方そのもので選ばれる理由を作る(バーベル戦略)。

商品に違いが出にくい業界向け
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一言のメッセージにする

理由を見つけたら、5ステップで一言に昇華する。複雑なプレゼン資料より「ビコーズマップ」。

問い:あなたの商品の魅力を一言で言えるか?
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購入後の後悔を防ぐ

買った後の不安・返金・悪評を防ぐ仕組みも、次に選ばれる理由になる。

例:保証、アフターフォロー、使い方の伴走
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伝え方・チャネル

理由は「言えば効く」わけではない。キャッチコピーでの誤用に注意し、SNSやショート動画など媒体に合わせて見せる。

例:ショート動画でファンを増やした洗剤メーカー
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06 注意

それ、理由になっていません

選ばれない会社の多くが「自社の強み」を勘違いしています。よく使われる言葉ほど、誰でも言えるため理由になりません。

理由にならない言葉
  • お客様第一
  • 品質重視
  • 親身な対応
  • 美味しい/丁寧/安心
理由になる言葉
  • 具体的な数字(30食限定、72時間)
  • 誰のための商品か(〇〇専門)
  • 第三者の証拠(TV、実績、お客様の声)
  • やめた業界の常識(追加料金なし など)

見分け方:競合も同じことを言えるなら、それは理由ではありません。「なぜ他ではなく、うちなのか」に答えているかで判断します。

07 応用

有形商品と無形サービスでの使い分け

有形商品(モノ)

  • 素材・産地・製法を具体的に見せる
  • 数量限定・手間などの事実を数字にする
  • 作り手の顔・こだわりの背景を語る
  • 購入後の保証・使い方サポートで後悔を防ぐ

無形サービス

  • 目に見えないので「専門性」で選ぶ基準を作る
  • 対象顧客を絞って名乗る(〇〇専門)
  • 実績・事例・お客様の声で証拠を見せる
  • 業界の不満(不透明な料金、押し売り)をやめて理由にする
  • プロセスや期間を見える化する

AIで業務効率化を進めている方は、「AIで浮いた時間を何に使っているか」も買う理由になります(例:対応が早い、提案の数が多い)。

08 分析

販売ページ自体が「買う理由」の教科書

参考にした販売ページは、商品の中身を説明しているだけでなく、ページ全体で読者に「買う理由」を作っています。構成を分解すると、自分の販売ページやトークにもそのまま使えます。

1. 悩みへの共感チェックリストで「自分のことだ」と思わせる
2. 問いかけ「ヒット商品にあって売れない商品にないものは?」で考えさせる
3. 答え「買う理由」と一言で定義する
4. たとえ話ラーメン屋A/Bで、誰でも直感的にわかる比較を見せる
5. 比較表理由あり/なしの違いを表で整理し、損得をはっきりさせる
6. 中身の実例「専門性」の章を1つだけ具体的に見せる
7. 続きの見せ方問い+答えの一部だけを見せて「続きが知りたい」を作る

7の見出しは、上段に読者の疑問、下段に答えの予告を置き、肝心な部分を伏せています(例:「売るべきは『穴』ではなく…」)。理由を全部言わずに興味を残すのも、買う理由の伝え方の一つです。

09 実践

AIワーク:自分の商品の買う理由を見つける

以下のプロンプトを順番にAI(Claude、ChatGPTなど)に貼り付けて使います。【 】の中を自分の内容に書き換えてください。1つのチャットの中で続けて進めると、前の答えを踏まえて深掘りできます。

STEP 1商品の棚卸し

まず事実を全部出す。自分では当たり前すぎて言っていないことが、理由の原石です。

あなたはマーケティングの専門家です。私の商品・サービスについてインタビューしてください。
目的は「お客さんがこの商品を選ぶ理由」の材料となる事実を洗い出すことです。

商品・サービス:【例:40代女性向けのオンライン姿勢改善レッスン】
価格:【例:月額9,800円】
今の主なお客さん:【例:在宅ワークで肩こりに悩む会社員】
困っていること:【例:無料体験の後、価格を見て断られることが多い】

素材・製法・手間・時間・数量・実績・資格・経歴・対応の仕方・保証など、
私が当たり前だと思って言っていない事実を引き出せるよう、質問を1つずつしてください。

STEP 2お客さんの隠れた不安・不満を探す

お客さんが口に出さない本音を仮説として出します。実際のお客さんの声があれば一緒に貼り付けてください。

ここまでの内容をもとに、私のお客さんについて次を整理してください。

1. この商品を検討するとき、お客さんが口には出さないが感じている不安(10個)
2. 同じジャンルの他社商品・サービスに対して、お客さんが感じている不満(10個)
3. お客さんがこの商品で本当に手に入れたい結果(「ドリルではなく穴」のさらに先)

参考:実際のお客さんの声
【問い合わせ・口コミ・断られた理由などがあれば貼り付け】

STEP 312の型で買う理由の候補を出す

型に当てはめて、候補を広く出します。採用するかどうかはSTEP 4で決めます。

次の12の型それぞれについて、私の商品の「買う理由」の候補を2つずつ出してください。
STEP 1の事実とSTEP 2の不安・不満に結びつけ、根拠となる事実も書いてください。
事実がない場合は「新たに作るなら」として提案してください。

1. 専門性(〇〇専門と名乗れるか)
2. ポジショニング(大手が埋めていない隙間)
3. 隠れた不安の解消
4. 隠れた不満の解消
5. お客さんが本当に求める結果
6. 素材・製法・手間
7. 商品以外での差別化(売り方・対応・保証)
8. 業界の常識を破る(やめること)
9. 価格の組み方
10. 第三者の評価・実績
11. 希少性・限定性
12. 購入後の後悔を防ぐ仕組み

最後に「競合も同じことを言えるもの」には×をつけてください。

STEP 4ラーメン屋B化する

候補を絞り込み、お客さんの目に入る形(吹き出し)にします。

STEP 3の候補から、次の条件で4つ選んでください。
・競合が言えない、または言っていない
・具体的な数字や事実で証明できる
・STEP 2のお客さんの不安・不満に直接答えている

選んだ4つを、ラーメン屋の店先の吹き出しのように、
お客さんが3秒で読める短い一文(20文字以内)に書き直してください。
それぞれ、なぜ選んだのかも1行で説明してください。

STEP 5一言のメッセージにまとめる

最後に、名刺・SNSプロフィール・LPの見出しに使える一言にします。

ここまでの内容をまとめて、次を作ってください。

1. 「〇〇のための△△」の形の、専門性が伝わる名乗り方(5案)
2. 「なぜ、他ではなくうちなのか」に答える一言キャッチコピー(5案)
3. 上の案を使った、30秒で話せる自己紹介・商品紹介トーク
4. LPやチラシの構成案(悩みへの共感 → 問いかけ → 答え → 比較 → 具体例 → 申し込み)

「お客様第一」「高品質」「親身」など、誰でも言える言葉は使わないでください。
10 宿題

持ち帰りシート

AIワークの結果を、この形で1枚にまとめてください。次回の勉強会で共有します。

商品・サービス名
何を、誰に売っているか
今の悩み
01のチェックリストのどれに当てはまるか
お客さんの隠れた不安・不満
STEP 2から一番大きいもの1つ
買う理由(4つ)
STEP 4の吹き出し
一言メッセージ
STEP 5から1つ選ぶ
来週やること
名刺・SNS・LP・トークのどこで使うか
良いものを作るだけでは、選ばれない。
選ぶ理由を、こちらから渡す。

味を変えずにBになったラーメン屋のように、まずは今ある事実から買う理由を見つけるところから始めましょう。

付録

12の型 エピソード集

「買う理由の12の型」を説明するときに使うエピソードです。どれも商品やサービスの中身はほとんど変えず、理由の見つけ方と見せ方を変えた話です。番号から各エピソードに移動できます。

7の電器店は実在する店の取り組みをもとにした話です。それ以外は、説明用に作った例え話です。

型 1専門性

「何でもやります」をやめた税理士事務所

状況

地方の小さな税理士事務所。「法人・個人なんでも対応」と案内していたが、問い合わせのたびに他事務所と顧問料を比べられ、値下げ交渉が当たり前になっていた。

やったこと

所長の母親が美容室を経営していた経験を活かし、「美容室・サロン専門の税理士」と名乗った。サロン特有の歩合給や材料費の悩みを事例付きで発信。

結果

「うちの業界をわかってくれる先生がいた」と、顧問料が少し高くても申し込みが来るようになった。サロンオーナー同士の紹介も増えた。

解説ポイント

絞るとお客さんが減る、と思いがち。実際は「自分のための専門家だ」と感じた人が、価格を比べずに選んでくれる。

参加者への問い

あなたの商品・サービスを「〇〇専門」と言い換えるなら、〇〇に入るのは誰ですか?

型 2ポジショニング(間隙戦略)

大手ジムの隣で選ばれる小さなジム

状況

駅前に24時間ジムと大型スポーツクラブが並ぶ激戦区。後から開いた個人ジムは、設備も価格も大手にかなわなかった。

やったこと

大手の店内を見て回り、「若くて体を鍛えたい人」向けの雰囲気に気後れしている層がいることに気づいた。そこで「運動が苦手な50代からの、ゆっくり通えるジム」に切り替えた。

結果

「ここなら自分でも続けられそう」と、大手に通えなかった人たちが集まった。大手と同じ土俵で比べられなくなった。

解説ポイント

大手と戦うのではなく、大手がこぼしているお客さんを探す。強いところの隣には、必ず取り残された人がいる。

参加者への問い

あなたの業界の大手やライバルが、相手にしていないお客さんは誰ですか?

型 3隠れた不安の解消

「ぼったくられない?」に先に答えた外壁塗装店

状況

外壁塗装の見積もり依頼は来るが、契約に至らない。品質の高さや使う塗料の良さを説明しても反応が薄かった。

やったこと

断られたお客さんに理由を聞くと、口をそろえて「相場がわからなくて、高く取られるのが怖かった」。そこで見積もりの内訳を全項目公開し、工事中は毎日写真をLINEで送ると約束した。

結果

「この会社なら安心して任せられる」と、相見積もりで一番安くなくても選ばれるようになった。

解説ポイント

お客さんは品質より先に「失敗しないか」を気にしている。その不安は、自分から言葉にしないので聞きに行く必要がある。

参加者への問い

お客さんが申し込む直前に、心の中で心配していることは何でしょう?

型 4隠れた不満の解消

「毎回違う人が来る」をなくした家事代行

状況

家事代行サービスは料金もサービス内容も他社とほぼ同じ。値下げキャンペーンを打っても、続けて使ってもらえなかった。

やったこと

解約したお客さんにアンケートを取ると、「毎回スタッフが変わって、家のことを一から説明するのが面倒」という不満が多かった。担当スタッフ固定制にした。

結果

「いつもの人が来てくれる」ことが理由になり、長く使い続けてもらえるようになった。

解説ポイント

不満は既存のお客さんや、やめたお客さんが一番知っている。不満の裏返しが、そのまま買う理由になる。

参加者への問い

あなたの業界で、お客さんが「仕方ない」とあきらめている不満は何ですか?

型 5お客が本当に求めるもの

英語力ではなく「会議の一言」を売った英会話教室

状況

社会人向け英会話教室。「ネイティブ講師」「TOEIC対策」とうたっても、他の教室との違いが伝わらず、体験レッスンから入会につながらなかった。

やったこと

受講生に「なぜ英語を学ぶのか」を深く聞くと、「海外との会議で黙っているのが恥ずかしい」が本音だった。コースを「3か月で、英語の会議で自分から一言発言できるようになる」に作り直した。

結果

「まさに自分のための講座だ」と、目的のはっきりした社会人が集まった。

解説ポイント

お客さんはドリル(英語力)でも穴(話せる)でもなく、その先の「恥をかかない自分」を買っている。

参加者への問い

お客さんは、あなたの商品を使った後、どんな自分になりたいのでしょう?

型 6素材・製法

「美味しい食パン」を言い換えたパン屋

状況

町のパン屋。「美味しい食パン」と書いたPOPを出していたが、スーパーの食パンとの違いが伝わらず、価格の高さだけが目立っていた。

やったこと

いつもやっていることをそのまま書き出した。「北海道産小麦100%」「前日の夜から18時間かけてゆっくり発酵」「毎朝7時と11時の2回焼き上げ」。

結果

「それなら高いのも納得」と言われ、焼き上がり時間に合わせて来るお客さんが増えた。

解説ポイント

店がやっている手間は、お客さんには見えていない。当たり前にやっていることを、数字と事実で見せるだけで理由になる。

参加者への問い

あなたが当たり前にやっていて、まだお客さんに言っていない手間は何ですか?

型 7商品以外で差別化

量販店より高いのに選ばれる町の電器屋

状況

近くに大型家電量販店が次々と出店。同じメーカーの同じ商品なので、価格では絶対にかなわない状況だった。

やったこと

値下げ競争をやめ、地域の高齢のお客さんに絞って「電球1個の交換でもすぐ伺います」「留守中の水やりもします」と、売った後のお困りごとに何でも対応した。

結果

「家電はあの店で買う」と決めてくれるお客さんが増え、量販店より高い価格でも買ってもらえるようになった。

解説ポイント

商品が同じでも、売り方や関わり方で理由は作れる。東京・町田の電器店の実例としても知られている話。

参加者への問い

商品そのもの以外で、お客さんが「あなたから買いたい」と思う理由は何でしょう?

型 8業界の常識を破る

「行ってみたら高額請求」をやめた水道修理

状況

水道修理業界では「出張費無料」と広告しながら、現場で高額な追加料金を請求する業者が多く、お客さんは業者そのものを警戒していた。

やったこと

電話の段階で症状を聞き、到着前に料金を確定。「確定した料金から1円も追加しない」と約束した。現場での値段交渉もなくした。

結果

「ここは安心」と口コミが広がり、価格交渉そのものがなくなった。

解説ポイント

業界の当たり前の中に、お客さんが密かに嫌がっていることがある。それをやめると宣言するだけで、強い理由になる。

参加者への問い

あなたの業界で、お客さんが嫌がっているのに続いている「当たり前」は何ですか?

型 9価格で理由をつくる

真ん中のメニューを減らした美容室

状況

美容室のメニューは中価格帯のコースが中心。近くの低価格店と比べられ、値下げするしかないと悩んでいた。

やったこと

メニューを両端に分けた。「平日昼、カットだけ30分」の手頃なメニューと、「髪質診断から始める90分の特別ケア」の高価格メニュー。中途半端な中価格帯を減らした。

結果

手軽さを求める人も、こだわりたい人も、それぞれ選ぶ理由ができた。高価格メニューを選ぶ人も増えた。

解説ポイント

価格は「安くする」ためだけのものではない。価格の組み方そのもので、選ばれる理由を作れる。

参加者への問い

あなたの商品で、「手軽版」と「とことん版」を作るとしたら、それぞれ何ですか?

型 10一言のメッセージにする

メニューを並べるのをやめた整体院

状況

看板やチラシに「肩こり・腰痛・頭痛・骨盤矯正・姿勢改善・産後ケア」と全部並べていた。何でもできるのに、何の店か伝わらなかった。

やったこと

来院者を振り返ると、近くのオフィスで働く人が多かった。メッセージを一言に絞った。「座りっぱなしの肩こりを、昼休みの30分で」。

結果

「自分のことだ」と昼休みに来る会社員が増え、口コミでも「あの昼休みの整体」と伝わるようになった。

解説ポイント

言いたいことを全部言うと、何も伝わらない。一言にすると、人に紹介してもらいやすくなる。

参加者への問い

あなたの商品を、誰かが人に紹介するとき、何と言ってほしいですか?

型 11購入後の後悔を防ぐ

「買ったけど見ていない」をなくしたオンライン講座

状況

動画のオンライン講座。売れてはいたが、買った人の多くが最初の数本しか見ず、「役に立たなかった」と返金依頼や低い評価がついていた。

やったこと

購入後1週間、毎朝「今日はこの10分だけ見てください」というメールを送り、最初に30分の個別面談をつけた。

結果

最後まで見る人が増え、返金依頼が減った。受講生の声が集まり、それが次の買う理由になった。

解説ポイント

買う理由は、買う前だけのものではない。買った後の満足が、次のお客さんへの一番の理由になる。

参加者への問い

お客さんが買った後に「失敗した」と感じるのは、どんなときでしょう?

型 12伝え方・チャネル

写真をやめて15秒動画にした手作り石けん

状況

手作り石けんの店。「肌にやさしい」「無添加」とInstagramに商品写真を載せていたが、同じような店が多く埋もれていた。

やったこと

言葉で説明するのをやめ、15秒のショート動画で見せた。泡立ちの比較、手荒れに悩む常連さんの手が変わっていく様子、職人が石けんを切る音。

結果

「本当に泡が違う」とコメントが付き、動画を見て初めて買いに来る人が増えた。

解説ポイント

同じ理由でも、伝わる形は媒体で変わる。「やさしい」と言うより、見て感じてもらう方が伝わる。

参加者への問い

あなたの買う理由は、言葉より「見せた方が伝わる」ものですか?